キンコン西野も尊敬する藤原和博氏が一条高校で行ったスマホ授業とは?

キングコング西野氏(芸人)と藤原和博氏(教育改革実践家)というと、共通点が思い浮かびませんが、絵本作家としての西野亮廣氏としてであれば、ここ最近の、西野氏の活動をご存じの方であればすぐにピンと来るかと思います。

西野氏はあの「えんとつ町のプペル」の映画公開初日の舞台挨拶で、人が知らないことをチャレンジしようとすると、必ずその活動に対して誹謗中傷する人が出てきて、それが子供たちの夢や希望を潰してしまう。

西野氏はそんな今の世の中を終わりにすると、この作品を作った熱い思いを語っていました。藤原氏の影響を少なからず受けていると感じた舞台挨拶でした。



過去に西野氏は藤原氏とスマホを授業に取り込むメリットについて熱い対談をしています。

 

 

絵本作家、西野亮廣氏と藤原和博氏

もはや「お笑い芸人」より「絵本作家」という肩書で知らない人はいないであろうキンコン西野こと西野亮廣氏が、絶賛している本が、2013年に発売されロングセラーとなっている「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」です。
1つのジャンルで「100人に1人」になり、さらに別の分野で「100人に1人」を目指すことで、誰でも「稼げる人になる」という考え方を説いたこの本が、西野亮廣氏の今の活動の大きなヒントになったらしく、あのいい意味でクセの強い西野氏が尊敬する人の一人となっている。


ちなみに西野氏のベストセラー「革命のファンファーレ現代のお金と広告」の中でも藤原氏を絶賛していますが、この本も面白いのでおすすめします。


藤原和博氏プロフィール

1955年11月27日、東京生まれ。東京大学経済学部卒業後、現在のリクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任し、年某契約の客員社員「フェロー」制度を創出。その後、教育改革に目を向け東京都初の民間人校長として杉並区和田中学校に赴任している。

2016年4月~2018年3月まで奈良市立一条高等学校の校長として就任、スマホ授業など画期的な授業方式にチャレンジし生徒全員が積極的に授業に参加して意見交換ができる環境を構築するなど、10年先を見据えた教育の在り方を常に考え素晴らしい成果を上げている。

奈良市立一条高等学校

1950年に奈良市内で初めての市立高校として開校。全日制の男女共学の高校です。日本で初めて英語学科を設置するなど、単なる大学受験のための学習だけでは無く、コミュニケーション能力を高めること、考えることにも熱心に取り組まれている高校です。ちなみに一条高校の新講堂はあの隈研吾氏の設計だそうです。

部活動においても、特にサッカー部は全国大会出場6回、インターハイ出場6回などの実績も残しています。

日本人はアウトプットが苦手

日本の授業では、先生が質問を生徒に投げかけても成績優秀か目立ちたがり屋さんが積極的に手を挙げて答えようとしますが、大人しい子供は先生にあてられないことを祈っているばかりで、自ら意見を言うという行為が極端に少ないまま学生生活を終えてしまうことがほとんどです。

ある「問い」に対して、自ら解を導き出す行為をして、それを間違えてもいいからアウトプットする、という人間にとって極めて重要な訓練がほとんど行われないまま大人になり、思考停止状態で、誰かに指示されるまで何も動かない、動けないという状態に陥る若者も少なくありません。

この先、AIに奪われる仕事の領域はどんどん広がることは明確ですが、奪われない領域に自分を置きに行ける若者を増やしていく教育が必要不可欠であることは言うまでもありません。

藤原氏は、ロボットAI社会が進むほど「基礎的人間力」と「情報編集力」が大切になるとおっしゃっています。

情報編集力

正解がない問題に対して、どうやってアプローチをしていくか、自分も他者も納得できる仮説である「納得解」というのを、頭をやわらかくして縦横無尽に紡げるか、という力。

現在の日本全体のバランスは、情報処理能力:情報編集力=9:1ですが、これを7:3ぐらいにもっていかないといけないと藤原氏は言います。

スマホ授業の効果


ほとんどの学校は授業中にスマホを触ることは禁じていると思います。授業が始まる前に一旦先生に預けないといけない学校も少なくないでしょう。これと全く真逆のことをしているのが、一条高校のスマホを使った授業です。タブレットとかでは無く、スマホであるところにもポイントがあります。

今時の中高生のスマホで文字を打つスピードは超人的なものがあります。調べたいことをGoogleで一瞬で調べたり、友達にLINEしたり生活の大部分の時間をスマホに使っている学生も少なくありません。

この学生の体の一部になっていると言っても過言では無いスマホとアプリを使うことによって、特に積極的になれなかった大人しい子供たちが、匿名で自分の意見をアウトプットしていく、意見交換していくということが出来るようになります。

この環境の中で、自分の意見を人に伝えてそれを何度も繰り返していく内に、人に共感を得てもらったり、尊敬されたりするという経験を持つことができるようになります。これによって、完全全員参加型授業が実現できるというものです。



まとめ

最後までお読み頂きありがとうございます。いかがでしたでしょうか?

藤原氏は「会社人間から会社内個人、そして組織人から組織内個人になるためには、自分の時間割で生きることが大切です。」とおっしゃっています。

良い大学に入って、大企業に入れば安泰という時代はすでに終わっていて、AIが出来ない領域の仕事ができるように、個人としての固有の能力を鍛えて鍛えて鍛えぬくという教育が必要になってきていると感じる今日この頃です。